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120周年感謝キャンペーン特別インタビュー【「書く」は人生の一部】

120周年感謝キャンペーン特別インタビュー_小林さま筆記シーン

120周年感謝キャンペーンの呉竹賞 (ご当選者様のお名前を彫刻した【くれ竹 万年毛筆夢銀河】)にご当選された小林さま。
今回は、創業120周年の企画の締めくくりとして当選者代表としてインタビューをさせていただきました。


今回、120周年キャンペーンに応募されたきっかけを教えてください。

呉竹の公式オンラインショップで「COCOIRO(ココイロ)」のリフィルと「くれ竹筆ぺん 硬筆一本立ち(45号)」を購入した時に、120周年キャンペーンの応募ハガキが同梱されており「せっかくだから応募してみよう」との思いから応募してみました。

ご当選された率直な感想をお聞かせください。

当たるとは思っていなかったので、びっくりしました(笑)
びっくりしましたが、嬉しかったです。

どうして呉竹賞を選ばれたのでしょうか?

120周年感謝キャンペーン特別インタビュー_くれ竹 万年毛筆夢銀河

賞品一覧を見たときに「くれ竹万年毛筆 夢銀河 天然木」が率直に「カッコイイ」と思ったのと、名前を彫っていただけるとのことで「特別感」もあり、迷いなく呉竹賞を選びました。

120周年感謝キャンペーン特別インタビュー_小林さま賞品受け取りシーン

COCOIRO(ココイロ)はその絶妙な唯一無二の書き味

呉竹商品についてもお聞かせください。
「呉竹」にどのようなイメージがありますか?

呉竹製品はどれも書きやすく、綺麗な線が書ける穂先の技術を持たれている印象があります。
私は硬筆をしており、硬筆では穂先の書き味を気にするため、色々なペンを使ってきましたが、特に「COCOIRO」は穂先が固めでよくしなり、切れ味の良い抑揚を出せるので好きです。柔らかすぎると弓を張るような線を書くのが難しくなるのですが、COCOIRO はその絶妙な唯一無二の書き味が出せるんです。
他にはない書き味のペンなので、廃番にだけはなって欲しくないです(笑)

初めて使用された呉竹商品は何ですか?

最初に使用した商品は筆ぺんです。
私は小学生の時に書道をしていました。そのうち家族からご祝儀袋などの代筆を頼まれるようになり、家にあった筆ぺん 「くれ竹筆ぺん 二本立かぶら(55号)」で書いた記憶があります。

また、書道をしていく中で使用している墨汁のパッケージに記載されていた「呉竹」という会社名を見て、呉竹という会社を知りました。 「呉竹」を知ってから身の回りの筆記具を見てみると「意外に呉竹の商品で溢れている」と気づきました。

どんな商品を普段お使いいただいていますか?

普段は「COCOIRO」や「美文字筆ぺん」、「くれ竹筆ぺん 硬筆一本立ち」を硬筆作品や宛名書き、メモ書き等に使用しています。

特に「COCOIRO」や「美文字筆ぺん」は硬筆仲間からの評判も良く、使用されている方が多いです。個人的にも「COCOIRO」は、自分の理想とするピカイチの線が出せるため、使用する頻度が高いです。

愛用されている呉竹商品はありますか?

「COCOIRO」です。
ここぞという時に使わせて頂いていて、常に筆箱に入っています。

例えば、COCOIRO で書いた作品で、全国硬筆コンクール等、2つの硬筆関連の大会で「日本一」を頂くことができました!

書き味が抜群に良いので愛用していますし、他の人に紹介してしまうペンでもあります(笑)

120周年感謝キャンペーン特別インタビュー_小林さま筆ぺんを選ぶシーン

「良い線が出るよ」と薦められたことが購入のきっかけ

「COCOIRO(ココイロ)」はいつ頃から愛用されていますか?

「COCOIRO」は 3 年ぐらい前から愛用しています。
実は、Instagram 等で COCOIRO が紹介されていたので存在は知っていましたが購入はしていませんでした。

しかし、ある時に硬筆をしている知人から「良い線が出るよ」と薦められたことがきっかけで、購入しました。
最初は、COCOIRO のインク量の調整に慣れず、思い通りの線を書くのが難しかったのですが、書いていく中でコツがわかってきて「これは凄い!」と感じ、今では特に愛用しています。

「COCOIRO」のどのような所を気に入って頂いていますか?

何よりも「書き味の良い穂先」が気に入っています。また、デザインも「もちもち」している質感が可愛いなと思います。

一般的な筆ぺんのデザインは、いかにも筆のようなものが多いですが、COCOIROは若い世代にも受けが良さそうな、ユニセックスなデザイン性が大好きです。

他にもお気に入りの商品はありますか?

書き味でいうと「くれ竹筆ぺん 硬筆一本立ち」です。
これも抑揚が良く出るので、COCOIROを購入する前はよく使っていました。

120周年感謝キャンペーン特別インタビュー_小林さま筆ぺんを選ぶシーン
左から「くれ竹筆ぺん 硬筆一本立ち」「COCOIRO」「美文字筆ぺん」「からっぽペン」

誰かに呉竹商品をお勧めするならどの商品ですか?

もちろんCOCOIROです(笑)
硬筆仲間にもよく薦めています(笑)

COCOIRO(ココイロ)と一緒に戦った硬筆コンクールの日本一

呉竹商品を使用した「書く」という事を通して何か嬉しいことや温かい思い出などはありますか?

「COCOIRO」で書いた作品が「全国硬筆コンクール※」で日本一になったことです。

※全国硬筆コンクールは、一般社団法人全国書写書道教育振興会が主催する硬筆書写の全国コンクール。年に一度開催され、日頃書く文章や俳句、詩などを課題として扱い、日常の硬筆力を磨く機会を提供しています。
URL:https://i-ten.jp/sankasha/index.php

全国硬筆コンクールでは日本一を目標として毎年出品していましたが、「硬筆ではなく小筆で書いたような抑揚になっている」という指摘があり、日本一を逃していました。

「どうずればいいのだろう?」と悩んでいた時に、COCOIROに出会いました。

COCOIROは硬筆ならではの抑揚が表現できるため、指摘された問題を解消できると考えて「COCOIRO」に切り替えてみました。

日本一を目指してCOCOIRO で練習を重ねました。100枚以上は書いたと思います。

締切が近づくと「今年も日本一を取れなかったらどうしよう…」というプレッシャーで手が震えたりもしました。

そうして仕上げた作品で5回目の全国硬筆コンクールに挑みました。その結果、 COCIOIROで書いた作品の線の抑揚が評価され、日本一を頂くことができました。

念願の「日本一」だったので、とても嬉しかったです。
「COCOIROと一緒に戦った硬筆コンクールの日本一」でしたので、COCOIROには本当に思い入れがあります。

小学生から始めた書道が今も人生の大切な一部

インタビューの中で書道の話をお聞きしましたので、書道コンクールについて詳しくお聞かせください。

いつから書道を始められましたか?

小学生になった時期に書道を始める友達が増えてきたので、その影響で自分から「書道をやりたい」と親に伝えて小学2年生(7歳)から書道教室に入って始めました。

書道教室での思い出がありましたら教えてください。

「自宅から通える範囲で一番厳しい書道教室」を母が探してくれて、その書道教室に通い始めました。

実際に始めてみると、とても厳しいおばあちゃんの先生でした(笑)
週2回通っていましたが、終わる時間が決まっておらず、先生が納得するまで帰れないので、3~4 時間帰れないこともありました。毎度、教室のどこかで誰かが泣いているくらい、厳しい書道教室でした(笑)

ただ、学年が上がるにつれ、下級生の指導や筆洗いの手伝いなど、人としての色々な面を学ばせて頂けたので、今振り返ると厳しい教室に通えて良かったと思っています。

今年で29歳になりますが、現在も書道は継続しています。硬筆作品だけでなく、毛筆作品も展覧会に継続して出品しており、小学生から始めた書道が今も人生の大切な一部になっています。

120周年感謝キャンペーン特別インタビュー_小林さま

「これなら戦える」と思った硬筆コンクール

書道が土台となり硬筆コンクールで日本一に輝かれましたが、硬筆コンクールに応募しようと思われたきっかけを教えてください。

高校を卒業して大学に入ったのですが、想像以上に大学生活が忙しく、書道から少し離れていた期間がありました。
そんな期間に流行っていたInstagramを始めたのですが、「やっぱり自分は字かな」と、手書き文字の投稿を少しずつ始めました。

そこで偶然知り合った同年代の方が全国硬筆コンクールに毎年挑戦していることを知り、刺激を受けました。
書道で目標を持って取り組むこともしばらくなかったこともあり、「これなら戦える」と思ったのが応募のきっかけです。

手書きは「気持ちが伝わる手段」

書道の大会などに参加されるほど「手書き」という事に触れられてこられた小林さまに 「手書き」についてお聞きしたいことがあります。

呉竹は一貫して商品造りにかけてきたことがあります。
それは「手書きの温かさ」です。
近年、パソコンやスマートフォン等が普及し、文面でのコミュニケーションは手紙からメールやチャットなどに置き換えられています。
電子機器で送り合う文章は、どこか無機質で感情や温かさを感じることが難しく感じます。
その反面、手書きはトメ・ハネ・ハライ等からその人の「個性」が文字に現れるので、メール等よりも書き手の感情や温かさを感じ取ることができます。
呉竹は、その「手書き」の温かさを大切にし、これからも残り続けるように商品を世に送り出しています。
そこで、最後に「手書き」についてお聞かせください。

普段はどのくらい手書きをしますか?

正直なところ、手書きの機会は減っています。ただ、「手書き」は自分にとっても強みでもあるので、結婚式の招待状や宛名書きなど、手書きの機会があれば一筆一筆、心を込めて書くようにしています。

「一言を添える」というのは時間も取られますし、あらかじめ書いておいたものをコピーすることもできると思うのですが、直筆の一言が添えられていると受け取る方も嬉しくなります。

ネットショップでは、同じ商品を色々なお店で買えますがそのような気持ちがこもったサービスをしてもらえると「また買おう」という気持ちにさせてくれます。

相手(お客様)を大切にしているという気持ちが伝わってきますし、受け取る側も嬉しく心が温まることから 「気持ちを変える」 というところは自分が書いてきた想いと重なるところがあります。

小林さまにとって「手書き」の良さとは何ですか?

「手書き」は自分の想いが乗るので「気持ちが伝わる手段」となると思っています。
書いた文章の意味だけではなく「気持ち」も伝わり、メール等の画面上で見る無機質な文章ではなく「価値が乗ったもの」となると思うので、そういう温かみを感じるものが「手書き」の良さだと思います。
また、様々なサインには手書きが多いと思いますが、それは「自分の責任」が乗るからだと私は思います。
そうした手書きの文化は何千年経っても変わらないし、機会は減りつつあるけれど無くならないのが「手書き」だと思います。

「書く」は人生の一部

120周年感謝キャンペーン特別インタビュー_小林さま文字を書くシーン

小林さまにとって「書く」とは何ですか?

自分は「書く」という事がずっと好きで20年以上書道を続けてきました。

当たり前に染み付いてきたものなので、無くてはならない概念であり、これが無くなると自分の中でとても大きな穴が空いてしまう気がします。

自分の中で「何かモヤっとすること」や「気持ちを落ち着ける」際にも字を書いています。

書く内容は何でもよく、ただ紙にペンが接触している時間がとても心地よく感じるのです。

ずっと自分の近くにある概念なので「書く」ということの説明が難しいですが、今では生活の一部だと思います。
そのため、書きたくない時もたまにあるのですが結局は書き始めてしまいます(笑)
切っても切り離せない概念ですね。
そう考えると「書く」は人生の一部なので、どうしても書く筆記具にはこだわってしまいますね。

120周年感謝キャンペーン特別インタビュー_小林さま作品

長いインタビューにお付き合いいただきありがとうございました。最後に今後の目標をお聞かせください。

全国硬筆コンクールとは別の大会になりますが日本一を目指している大会があります。
「どこに出しても通用する字を極めたい」という思いがあるので、それを目標にしています。

また、今年も全国硬筆コンクールで日本一を狙っています。
もちろん、今年もCOCOIRO(ココイロ)で作品を書くつもりです。
ただ、二連覇がかかっているため、昨年以上にプレッシャーを感じています。

二連覇できたら報告いたします(笑)


お話されている時の表情がとても力強く、そして希望に満ちた笑みを見せられていました。
2023年硬筆コンクールの結果が2023年10月に発表され、見事「日本一」に輝かれて2連覇を達成されたと小林さまから吉報を頂きました。
これからも「書く」ということを通し、人生を豊かにされていく小林さまの姿が鮮明に浮かびます。

※本ページに掲載されている内容は発表時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。

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