アール・ヌーヴォーカラーインクとは
1902年、株式会社呉竹は、世界中を席巻した美のムーブメント”アール・ヌーヴォー”の最盛期に誕生しました。当時、大衆芸術として人気を博したカラーリトグラフをモチーフに時代の流行色をイメージしたシリーズです。
万年筆、ガラスペン、つけペン、筆、呉竹からっぽペンなどでお楽しみください。
水性染料インク
内容量:20g
6つの色とSTORY
CHROME YELLOW/クロームイエロー
19世紀初頭に製造された色からインスピレーションを得た鮮やかな赤黄色のインクは、アール・ヌーヴォーを代表する色のひとつ
PERKIN MAUVE/パーキンモーブ
ヴィクトリア女王が着用したドレスにより大流行した色で当時のポスターには、この色のドレスを着た女性が多く描かれた。ウィリアム・パーキンが開発した世界初の化学染料。
CONCRETE GRAY/コンクリートグレイ
コンクリートが作りだした都市をイメージしたインクで、他のアール・ヌーヴォーカラーを引き立てる色。
ZSOLNAY GREEN/ジョルナイグリーン
パリ万博で有名になったハンガリーのジョルナイ窯で作られた釉薬の色をイメージしたインク。
OLD ROSE/オールドローズ
ビクトリア期に流行したくすみのあるバラ色をイメージしたインク。オールドは「グレイッシュな」の意味。
MAHOGANY BROWN/マホガニーブラウン
家具などに使われたマホガニーをイメージした赤褐色の色調は、アール・ヌーヴォーの自然の要素として多用された色。
インクのモチーフとなったカラーリトグラフの紹介はこちら
1896年
ル・シャノワール(黒猫)/Le Chat Noir
テオフィル・スタンラン/Theophile Steinlenアートはパリのキャバレー「ル・シャノワール(黒猫)」の巡業ポスター。
黒猫のほか、多くの猫を描いたスタンランは「猫の画家」とも呼ばれている。
Printing Inks
作者不明/anonymous
アール・ヌーヴォー期の代表的なポスター。
19世紀後半から流行したモーブに、黄・茶を組み合わせた退廃的な配色が特徴。
1892年
ディヴァン・ジャポネ/Divan Japonais
アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック
Henri de Toulouse-Lautrec
アートはパリの音楽喫茶のポスター。
「ディヴァン・ジャポネ」は「日本の長椅子」という意味で、構図や色彩に当時流行した浮世絵の影響があるといわれる。
エルミタージュ/L’Ermitage
ポール・ベルトン/Paul Berthon
アートはアールヌーボーらしい女性と自然がモチーフに描かれた雑誌ポスター。
1896年
椿姫/Lady with Camellias
アルフォンス・ミュシャ/Alfons Mucha
アートは「椿姫」の興行ポスター。
パリの社交界を描いたオペラで、髪にさした椿はやがれ枯れる悲恋を示している。
1899年
第5回ウィーン分離派展/5th Art Exhibition of the Secession,Vienna
コロマン・モーザー/Koloman Moser
蝶の羽を背につけた長い髪の人物が花の上に座っており、有機的な曲線を図案化したアール・ヌーヴォー様式による優美なデザインである。