「筆ぺん」へのこだわり
この「筆ぺん」、現在目にする「筆ぺん」よりもキャップが長いと気づかれましたか。これは筆のイメージをできるだけ残したかった、さらにキャップと本体の長さを黄金比(1:1.64)に近づけたかったからです。
またインキタンクとぺんをセットして販売するために、ブリスターパック(紙台紙にプラスチックのカバーを熱着したもの) が採用されました。ブリスターパックでの発売は当時の文具業界では初の試みではなかったでしょうか。
また台紙を木目調にしたのも、「筆ぺん」のぺんをひらがなで書くのと同様、できるだけ「和」を表現したかったからです。こだわりを追求するあまり当初の予定だった100円での発売が困難になりました。当時サインペンは50円の時代。
しかし多くの得意先様や書道家の先生に意見を伺った結果、「これだけの商品ならば200円でも売れる」と後押しをいただき、200円での発売の決断を下しました。