作品に使用していただいている商品
「刻字墨」
刻字とは、木材などに文字を美しく刻むことです。筆で書かれるものとは異なり、立体的な文字になります。刻字には、柿渋や岩彩などで色を入れます。
刻まれた文字の力強さを引き立てるのは、適切な着彩です。古くから柿渋や岩彩が使われてきましたが、色料の溶き方や膠の練り込みにかなり手間がかかります。
呉竹刻字墨は適度に膠を含み、墨おりがよく、容易に粒子の細かい色液が得られます。木肌の目に沿って無用に流れることがなく、落ち着いた艶消しに仕上り、対候性にすぐれ色あせしません。刻字の彩色に限らず、日本画や水彩画、絵てがみなどにも使用いただけます。
こちらは「刻字墨」という限られた用途を称した商品であり、「刻字」の需要が減少したために現在は廃番となっています。しかし、インタビューでご紹介したようにその粒子の細かさ、発色の良さが画材、特に日本画用途として見直されています。刻字墨の特長や性能を活かした彩墨を、何らかの形で復刻できないか、検討中です。
「呉竹画墨深美」
画墨深美は、日本の伝統色を墨にしました。色の混色や重ね塗りもできるので、美しい発色が得られます。
水墨画や日本画、水彩画、絵てがみなどにも使用いただけます。
こちらはすでに廃番の商品ですが、「彩墨 深美」と名前を変えての復刻が決まりました。
「藍墨」
精選された純本藍を原料とした藍墨です。従来の墨にない気品ある墨色が楽しめます。
復刻する「彩墨 深美」について
呉竹独自の製法により、日本画のもつ鮮やかで美しい色合い、運筆の妙味を引き出した色彩墨のセット「彩墨 深美/14点セット」を発売いたしました。
商品の特長や「彩墨 深美」開発の背景を下記記事にまとめていますので、ぜひご一読ください。
