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墨と彩墨で描く日本画の世界 ―丹羽優太さん、高資婷さん―

お2人の今後の展望

白石:
それでは最後に。お二人のこれからの展望や思いについてお聞かせください。

丹羽:

この修了展という節目で、大学院賞をもらったり、「アートアワードトーキョー 丸の内」というイベントでゲスト審査員賞をもらったり、自分にとっては嬉しい結果になっています。それはある意味一区切りではあるんですが、ようやくスタートという気がしています。

次は、中国の北京に、期間をはっきり決めないで行こうと思っています。

去年北京に行ってきて、中国のものすごいスケール感を感じました。ただ物理的なサイズだけではなく、作品が大きくなくてものびのびしているんですね。

それはもちろん、物理的にアトリエやギャラリーが大きいということももちろんあって、大きい絵を描いても展示する場があるというのが一番大きいんですけど、とにかく圧倒されたんです。

それに対して日本人は何をしていかなきゃいけないのかなと思った時に、答えはわからないのですが、中国のものすごいスケール感、スピード感のある社会に一回行ってみたい、やってみたいなというのがあります。いろいろ良い出逢いもあったので、いいタイミングなんじゃないかなと。

中国で制作をしながら、語学学校にも通いながら、次のステップに行けたらいいなぁという、それくらいしか決めていないんですが、幅を持っておきながら、柔軟にいろいろできたらいいなと思っています。

何とかしていい作品を作り続けられるように。作家としての展望ですが、理想としては、絵だけで生活していけたらめっちゃ嬉しいです。

高:

今は、京都造形芸術大学で近代美人画における白肌と生え際の技法を研究しています。上村松園のような美人画を描きたいです。

あとは、これからも台湾の文化、特にみんなに知られていないけれど自分は思い入れのある、後世に残していきたい文化をテーマにして、いい美人画を描けたらいいなと思います。

この研究ができたら、台湾に戻って日本画を教えたいとも思っています。日本の技術を研究してそれを台湾に持って帰り、台湾で人物画を描いている人たちの役に立てばうれしいです。

白石:
今日は良いお話をたくさん聞かせていただきました。貴重なお時間をいただきありがとうございました。

8月から北京に渡り、次のステップへ踏み出そうとしている丹羽さん。日本の技術を研究し、台湾の文化を表現する高さん。これからが期待されるお2人のお話を聞くことができました。

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