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初心者におススメ。彫りやすい人工印材をセットしたてん刻セット!「大和青田やまとせいでんてん刻セット」を発売

株式会社呉竹は2018年8月28日に、てん刻を始める際に必要になるものがすべてそろった「大和青田やまとせいでんてん刻セット」を発売いたしました(大和青田やまとせいでんは株式会社呉竹の登録商標です)。全国の書道用品専門店などでお買い求めいただけます。

てん刻というとあまりなじみがなく、取っつきにくく感じる方もいらっしゃることと思います。そもそも、てん刻とは、古代中国で生まれた文字が変化し、秦・漢時代の役人の身分を表す“官印”として用いられていたものが、のちに書道の一ジャンルとして確立されたものです。

書道や水墨画、絵てがみ作品に押印し、自分の作品であることを示すために使われており、本格的な、篆書てんしょと呼ばれる書体の印から、遊印と呼ばれるラフなオリジナル印まで幅広く楽しまれています。また、印の持ち手である“ちゅう”に動物などを立体的に彫刻したものなどもあり、楽しみ方の範囲が広い趣味といえるでしょう。

レジャー白書2018によると、2017年の「絵を描く、彫刻する」趣味の参加人口は710万人、「書道」の参加人口は300万人に上ると推計されています。てん刻に関わる趣味に参加している方は非常に多く、オリジナルの作品であることを示すサインのひとつとして認識されることで、需要が大きく伸びるであろう趣味と考えることができるでしょう。

商品特長

「大和青田てん刻セット」は、彫ってオリジナルの印にする印材、印材を彫るための印刀、印材に写した印稿をなぞるための油性ペン、印を押す際に使用する朱肉、朱肉の付きをよくするためのサンドペーパーのセットです。このセット一つですぐにてん刻を始めていただけます。

「大和青田てん刻セット」が他のてん刻用品セットと違うのは、柔らかい彫り味が特長の日本製の人工印材が採用されているという点です。てん刻に使用される印材は、天然石のものが主流です。詳細は後述しますが、呉竹は印材を取り巻く市場環境を考慮して、人工印材をセットしました。

大和青田は、印面が平滑なので、天然石のように印面をやすりで整える必要がなく、作業時間を短縮することができます。

また、天然石に比較すると、印面の凹凸が少なく滑らかで彫りやすくなっています。天然石で感じる彫りにくさを解消し、均一な彫り心地になっているので、熟練者はもちろんのこと、初心者の方にも最適な印材です。

しかし、天然石らしさを全て取り除いたわけではなく、大和青田にも天然石のような不規則な模様があり、質感・重量感も天然石に似ています。天然石を扱う際に生じる不便さを解消し、印材として重視される品質を保っています。

大和青田 開発の背景

大和青田とは

大和青田とは、呉竹が開発した人工素材を使用した印材の名称です。

印材として一般的に使用されているものは、中国産の“青田石せいでんせき”、“寿山石じゅざんせき”、“巴林石ぱりんせき”という天然石です。これらの天然石の名称は、産地によって決まります。同じ種類でも色や形が様々ですが、均質なものが彫りやすいといわれています。

大和青田は、人工の素材でできた印材で、天然石ではありません。しかし、天然石に似た質感・重量を持ち、人造の素材を使用して日本で生産しているので、安定した品質で供給することができます。

てん刻を趣味でする方はもちろん、安定した供給が求められる学校の教材としてもお使いいただいています。

印材を取り巻く状況

墨の製造業から始まり、墨・墨滴を含めた書道用品全般を扱っている呉竹でも、てん刻に使用するための天然石の印材を30年以上にわたり扱ってきました。

そもそも天然石の印材は、一定の決められた地域から採石されたものでなければならず、同じ地域で今後採石活動が続いた場合、資源の枯渇は避けられません。また、天然石の産地である中国から印材を仕入れる中で、印材としての品質の低下や仕入れ値の上昇が無視できないものとなっていたのです。

メーカーとして、お客様に満足いただける良い品質の印材を安定して供給するには、何らかの手を打たなければならないという意識を持ち商品の供給に努めていました。そして、呉竹のブランドとして、天然石に代わることができる品質の人工印材の開発に着手しました。 てん刻用の印材として使える新しい素材の検討を始めてから、安定した彫りごこちで、お客様に印材として満足いただける品質の人工印材「大和青田」に至るまでに、3年以上の期間がかかりました。

印材となる天然石の枯渇に関しては、現状、市場には差し迫った危機感はありませんが、選択肢のひとつとして、呉竹は人工印材「大和青田」を提案いたします。

てん刻とは

古代中国で生まれた文字が変化し、秦・漢時代の役人の身分を表す“官印”として用いられていたものが、のちに書道の一ジャンルとして確立されました。

通常は篆書と呼ばれる書体を石に彫って作り、水墨画や書、絵画などに署名と一緒に押されます。

篆書はそのユニークな字形ゆえに、現代では装飾文字やデザインの一部に用いられることもあります。

印刀で石に彫った線は独特の風合いがあり、深い趣を感じさせます。

また、印を紙に押した物である“印影”の、朱と白のコントラストの美しさも魅力の一つです。

呉竹の公式Youtubeチャンネルにて、「印のつくり方 ~人工印材・大和青田(やまとせいでん)でオリジナル印をつくろう~」を公開しています。

商品情報

大和青田てん刻セット

品番:KO800-3
商品詳細はこちら

【内容品】

  • 印材・大和青田(12㎜角):2個
  • 印刀(刀幅5㎜):1本
  • 油性ペン:1本
  • 朱肉:1個
  • サンドペーパー:1枚
  • 彫り方説明書:1枚

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参考文献:
公益社団法人 日本生産性本部(2018),“第1章 日本人の余暇の現状”, レジャー白書2018
※本ページに掲載されている内容は発表時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。

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