ブラッシュレタリングとは

筆や筆ぺんを使用したカリグラフィーのことを、ブラッシュライティング(BRUSH WRITING)やブラッシュレタリング(BRUSH LETTERING)と呼びます。

 

筆ぺんといえば、年賀状やのし書きなど少し特別なシーンに使用するイメージを抱いている方が多いのではないでしょうか。しかし、現在は多色を揃えたカラー筆ぺんも登場し、イラストやデザイン、漫画、ブラッシュレタリングなど幅広い用途で使われているのです。

 

カリグラフィー(CALLIGRAPHY)とは、西洋の書道ともいわれ、文字を美しく見せるための手法のことを指します。付けペンやカリグラフィーマーカーなど先が平らなペンを使用して、アンシャル体やイタリック体、中世の聖書の写本に書かれたゴシック体など特徴のある書体の文字を書きます。

ブラッシュレタリングでは、伝統的なカリグラフィーの手法をベースに、筆圧で線の太さを自由にコントロールできる筆ぺんを用いて文字を書きます。大切なポイントを押さえることで、文字を美しく見せることができます。

クリスマスやバレンタイン、ハロウィンなどのイベントごとで、あるいは、誕生日やウェディングなど特別な日に。さまざまな機会でブラッシュレタリングは活躍します。

ブラッシュレタリングの歴史

カリグラフィーといえば、先述のように、先が平らなペンで書くものがよく知られています。

しかし、毛筆を使ったカリグラフィーも歴史も古く、筆を使った文字の歴史はなんと、古代エジプトまでさかのぼるのです。しかし、2~3世紀以降はあまり使用されていなかったようです。

近代になり、筆文字が脚光を浴びはじめたのは、1890年代のアメリカでした。当時のアメリカでは、商業の発展とともにポスターなどの商業デザインが数多く必要とされていました。ブラッシュレタリングは、筆というやわらかい素材を使うため、のびやかで表情豊かな文字を描き出せるという点が時代のニーズとマッチし、広く普及していきました。その後、グラフィックデザインの世界ではタイプ文字と組み合わせ、また、純粋芸術としてもその表現力の多様性ゆえに、さまざまなジャンルで使われ、今日に至っています。

ブラッシュレタリングでは、書道や美術で馴染みのある丸筆や平筆も使用されますが、現在では私たちの生活により身近で、扱いやすく便利な筆ぺんがよく使用されています。

同じように筆ぺんを使うカリグラフィーとして、近頃、モダンカリグラフィーというものも注目を浴びています。

今人気のモダンカリグラフィー

今、おしゃれでかわいい手書き文字として「モダンカリグラフィー」が人気を博しており、記念日に送るメッセージカードや結婚式のウェディングボードなど、さまざまな場面で取り入れられています。

明確な定義がなされてはいませんが、伝統的なカリグラフィーの技法をベースとした、より自由に文字を表現できるアート性の高いカリグラフィースタイルが、一般的にモダンカリグラフィーと呼ばれています。

モダンカリグラフィーでは文字を書く道具が明確に決まっているわけではありませんが、筆ぺんもよく使用されているようです。

ブラッシュレタリングに使用する筆ぺん

ブラッシュレタリングは、線の太さを筆圧と筆の傾斜でコントロールします。筆ぺんの違いで様々なブラッシュレタリングを楽しむことができます。

 

実は、一口にブラッシュレタリングと言っても、使用している筆ぺんの違いで大きく2種類のスタイルに分類することができます。

毛筆タイプ(+軟筆タイプ)

<毛筆タイプ>

<軟筆タイプ>

毛筆タイプの筆ぺんは、筆や毛筆の感覚に最も近い書き味です。筆の感覚を味わいながら文字を書くことができます。書き心地がなめらかで、線の太さやハネ・ハライなど多様な表現が可能です。

毛筆の穂先が苦手な場合は、軟筆タイプの筆ぺんでも同様の線が表現できます。軟筆タイプは、芯先に弾力があり、かすれなどの表現はできませんが、比較的扱いやすいのが特長です。

硬筆タイプ

<硬筆タイプ>

硬筆タイプの筆ぺんは手軽に扱えるので、毛筆に苦手意識のある方にオススメです。サインペン感覚の硬めの芯先なので扱いやすく、ハネ・ハライが決まりやすいです。毛筆タイプに比べると扱いやすいタイプです。

呉竹のHPでは、自分に合った筆ぺんが選べる「筆ぺん診断テスト」があります。自分だけのお気に入りの筆ぺんを見つけ、あなたもブラッシュレタリングを初めてみませんか。

関連商品

筆ぺんで書くカリグラフィー(ブラッシュレタリング)

本体価格:300円(税抜)

基本のブラッシュレタリングと硬筆で書くブラッシュレタリングの書き方とその作品例を掲載したテキストです。これからブラッシュレタリングを始めたい方にオススメです。

 

筆ぺんで書くカリグラフィーアイデアブック

本体価格:300円(税抜)

一般的なモノクロの筆ぺんを主に使用したブラッシュレタリングの作品集です。

作品と制作に使用した筆ぺんがわかりやすく掲載されています。

 

カラー筆ぺんで書くカリグラフィーアイデアブック

本体価格:300円(税抜)

カラー筆ぺんを主に使用したブラッシュレタリングの作品集です。

作品と制作に使用した筆ぺんがわかりやすく掲載されています。

 

美文字筆ぺんシリーズ

極細・細字・中字・太字

本体価格:250円(税抜)

毛筆中字

本体価格:300円(税抜)

※芯先・筆記線の画像は実寸ではありません。

だるま軸(※1)の毛筆”をイメージした、手にやさしいグリップ付き筆ぺん。持ちやすいので美しい筆文字がすらすら書けます。芯先を5種類ラインナップしており、ブラッシュレタリングで使う毛筆・軟筆・硬筆の3種類がすべて同じシリーズの中にそろっています。

筆ごこち

サインペンのような感覚で筆文字が簡単に書ける硬筆タイプの筆ぺんです。比較的弾力のある芯先で、筆ぺんが苦手な方でもペン感覚でご使用いただけます。

筆ごこちシリーズは、極細や細字の芯先もあります。細字はブラック、ローズピンク、ロイヤルブルー、ブルーブラック、ダークグリーン、セピアの全6色で、お好きなカラーをお選びいただけます。

※1 だるま軸とは

だるま軸とは、一般的にダルマとも呼ぶ前骨まえこつのある毛筆のことを指します。

だるま軸の筆は、穂の太さに対して、持ち手となる軸が細くなっています。手が小さな学童や女性にも扱いやすく、太く大きな文字が書きやすくなっています。

参考:呉竹HP 筆の各部の名称

※新製品情報に掲載されている内容は発表時点でのものであり、最新の情報と異なる場合があります。